学会長あいさつ

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災から5年という月日が過ぎましたが、当院の近くにも仮設住宅が立ち並び、いまだ復興半ばという印象が拭えません。その中でも無邪気に遊ぶ子どもたちの姿が、心の支えに、未来の希望になっているという場面によく出会います。

 しかし、現実の子ども社会に目をむけると、いじめ、ネット依存や虐待、子どもの貧困等、生き生きとした子どもの生活環境が蝕まれている印象があります。子ども達の素敵な笑顔、輝く瞳のあふれる社会を子ども達のために築き上げる必要があると思います。小児救急医療も病気や怪我だけでなく、家族として支えていくという姿勢が重要ではないでしょうか。

 今回は震災関連のシンポジウム、子どもの外傷はどこで誰が関わるのか、虐待診療、子どものAiなどの企画を考えています。具体化し次第アップしたいと思います。

 仙台の7月はまさに杜の都の景観を呈します。学術集会の内容だけでなく、懇親会でも最高のネタを準備してお待ちしております。